「ポケットパーティー」とは

 うろおぼえな記憶をもとに、「こんなサイトがあったんだよ」という記録を残したページです。

ネットで遊べるポケモン

 ポケットパーティー(通称ポケパ)とは、ポケモンのシステムをベースにしたブラウザゲームサイトです。彼方弥門(かなたみかど)さんという人が運営していました。

 ポケットパーティーは、だいたい2004年頃には既にありました。本家本元のポケットモンスターは、ゲームボーイアドバンス(以下GBA)で発売されたルビー&サファイア(とエメラルド)が最新作の頃になります。
 今ではどのゲーム機にも当たり前に備わっている通信機能ですが、この頃は通信ケーブルを使う必要がありました。GBAで無線通信が出来るワイヤレスアダプタ、更にその次のDSで世界中と通信が出来るようになりました。
 通信で遊ぶためにみんなで一箇所に集まってワイワイやっていたものです。顔も知らない、遠く離れた所にいる人と通信出来る時代が来るなんて、その頃は考えもしていませんでした。

 そんな時代、遠く離れた所のお友達とあれやこれや遊べるPBW系(「Play By Web」、インターネット上で遊ぶゲームのこと)のウェブサイトは、多くの需要と供給がありました。知名度が高いことから、ポケモンをベースにしたPBWサイトも多く存在していました。
 ポケットパーティーも、そんなサイトの一つとして、多くのプレイヤーで賑わっておりました。

※ワイヤレスアダプタの前に、モバイルアダプタという周辺機器も一応あるにはありました。遊びすぎて親のケータイの通話料が大変なことになった人はきっといる。

ポケパの魅力

 ポケットパーティーは、オリジナルの地方「コウジュ地方」を冒険するゲームです。その魅力は「ネット上でポケモンが遊べる」ことだけではありませんでした。
 本家と同じような対戦や交換が実装されていたこと、サイト内のチャットで他のプレイヤーと交流が出来ること。特に対戦システムはポケモンが育っていない人も対戦を楽しめる「レンタル」機能や様々なルールなど、システムが非常に充実していました。
 シナリオもクリアして終わりというわけではなく、手強いトレーナーが待ち受ける施設に、レアポケモンの捕獲といったやりこみ要素も用意されていました。

 また、ポケパのシステムは様々なポケモンが活躍できるように調整されていました。思い入れのあるポケモンを相棒としているプレイヤーも、それはたくさんいたものです。対人戦でラッタやデリバードが第一線にいたといえば、その幅広さがわかるでしょうか。
 「自分の好きなポケモンを使って」「遠く離れたところにいる人と」ポケモンを遊ぶことが出来る…そんな様々な魅力によって、多くのトレーナーが集まるサイトだったのです。